救命処置の流れ・分かりやすい|ガイドライン2015




救命処置の流れ|ガイドライン2015

こんにちは、ミニマリストひろです。

 

消防署や赤十字で行う心肺蘇生法やAEDの講習内容は、ガイドラインに従って作成されています。

このガイドラインは5年ごとに更新されていますが、専門用語も多く一般の方が内容を理解するには大変です。

そのため、誰でも簡単に分かるように、ポイントを抽出しまとめてみました。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

《手当の重要性》

けが人や急病人が発生した場合、近くに居合わせた人が応急手当を正しく速やかに行えば、傷病者の救命効果が向上し、傷病治療の経過にも良い影響を与えると言われています。

実際の救急現場においても、その場に居合わせた人が手当を行い、救急隊に引き継ぎ尊い命が救われた事例が数多く報告されていますよね?

 

一分一秒を争う状況に遭遇した際に、その場に居合わせた一人一人が「救命処置」を行えるよう、心肺蘇生やAEDの使用方法を身に付けておくことが大切なんです。

 

 

《救命の連鎖【Chain of Survival】》

傷病者の命を救い、社会復帰に導くために必要となる一連のながれを「救命の連鎖」といいます。

四つの輪が途切れることなくすばやくつながることで救命のチャンスが高まります。

 

【関連記事】

応急手当とは|ポイントを分かりやすく解説

 

 

《救命の連鎖と住民の役割》

「救命の連鎖」の役割のうち1~3は、その場に居合わせた人により行われることが期待されているんです。

何故なら、住民により心肺蘇生やAEDを使用し電気ショックを行ったほうが、生存率や社会復帰率が高いことがわかっているからです。

 

1「心停止の予防」

成人の突然死の主な原因は、急性心筋梗塞や脳卒中です。

これらは、生活習慣病とも呼ばれており、生活習慣の改善でその発症のリスクを低下させることも大切な予防の一つなんです。

子供の突然死の主な原因は、「けが、溺水、窒息」などがありますね。

高齢者では、「窒息、入浴中の事故、熱中症」なども重要な原因であり、日常生活の中で十分に注意することによりその多くは予防できると言われています。

 

 

2「心停止の早期認識と通報」

突然倒れた人や、反応のない人をみたら、ただちに心停止を疑うことが大切です。

心停止の可能性があれば大声で応援を呼び、119番通報とAEDの手配を依頼します。

AEDや救急隊が傷病者のもとに少しでも早く到着するように行動することを心がけましょう。

心肺蘇生のやり方がわからなかったり、やり方を忘れてしまった場合は、119番を通じて、通信指令員の指導しくれますので安心してください。

 

 

3「一次救命処置」(心肺蘇生とAED)

心肺蘇生とAEDの使用によって、止まってしまった心臓と呼吸の動きを助ける方法です。

≪心肺蘇生≫

「胸骨圧迫」と「人工呼吸」によって、止まってしまった心臓と呼吸を助ける方法です。

≪AED≫

心臓がブルブルと細かくふるえる「心室細動」を起こしている心臓に、できるだけ早く電気ショックを与え、心臓のふるえを取り除くこと(これを「除細動」といいます)が重要です。

 

「AED」は、公共施設や学校など多くの人が集まる施設に設置が進んでいます。

皆さんも、どこに「AED」が設置されているか、普段から把握しておくとよいでしょう。

 

 

4「二次救命処置と心拍再開後の集中治療」

救急救命士や医師が、薬や器具などを使用して心臓の動きをとり戻すことを目指します。

そして、心臓の動きを取り戻すことができたなら、専門家による集中治療により社会復帰を目指します。

 

 

《救命処置の流れ》

1 安全の確認

周囲の安全を確認してから、傷病者の反応を確認します。

 

2 反応(意識)の確認

肩をやさしくたたき、耳もとで呼びかけながら反応の有無を見ます。

目を開けるか、返答、目的のあるしぐさが無ければ「反応なし」と判断します。

反応があれば、傷病者の訴えを聴き、必要な応急手当を行います。

 

助けを求め、協力者が駆けつけたら、119番通報とAEDを持ってきてもらうよう具体的に依頼します。

近くに誰もいない場合には、まず自分で119番通報をして通信指令員の指導に従います。

すぐ近くにAEDがあることが分かっていれば取りに行ってください。

 

 

3 呼吸を見る

傷病者のそばに座り、10秒以内で胸や腹の上がり下がりを見て、普段どおりの呼吸をしているか判断します。

もし、なければ「呼吸なし」と判断します。

 

4 呼吸なし

すぐに心肺蘇生を実施します。

反応がなく、呼吸をしていない(または正常な呼吸ではない、もしくは死戦期呼吸のみ)場合は、傷病者が心停止していると認識しましょう。

これらの観察・判断には、10秒以上かけないようにすることが重要です。

 

 

5 胸骨圧迫

心停止と判断したならば、直ちに質の高い胸骨圧迫を行います。

 

【手順】

  1. 胸の真ん中に片方の手の付け根を置き、他方の手をその手の上に重ねます。
  2. 次に肘をまっすぐに伸ばして、手の付け根部分に体重をかけ、強く圧迫します。

 

【ポイント】

  1. 傷病者の胸が約5cm(小児は胸の厚さの約3分の1)沈むまで。
  2. 1分間に100~120回の速いテンポで、30回連続で絶え間なく圧迫。
  3. 圧迫と圧迫の間は、十分に力を抜き胸が元の高さに戻るように。
  4. 胸骨圧迫の中断は最小。(10秒以内)

 

 

6 気道確保と人工呼吸

右の図のように頭を後ろにのけぞらせ、空気の通り道を作る気道確保を行います。

次に、相手の鼻をつまみ、口を大きく開けて傷病者の口を覆い、空気が漏れないよう約1秒かけて、胸が上がるのを確認しながら息を吹き込みます。

いったん口を離し、同じ要領でもう1回吹き込みます。

胸骨圧迫30回と人工呼吸2回(30:2)を救急隊に引き継ぐまで、または、傷病者が目を開くか、普段どおりの呼吸を始めるまで、繰り返し続けます。

救助者が2人以上いれば、1~2分を目安に交替しながら続けると良いでしょう。

 

 

7 AEDの使用

AEDとは、突然心臓が正常に拍動できなくなった心停止状態の心臓に対して、電気ショックを行い、心臓を正常なリズムに戻すための医療機器です。

AEDはいろいろな機種がありますが、どの機種も基本的に使い方はほぼ同じ。

また、電源を入れれば、今実施すべきことを音声で指示してくれますので、落ち着いて音声に従ってください。

 

AEDを傷病者の近くに置き、電源を入れます。

 

パッドを袋から取り出し貼り付ける。(貼る位置の絵が描いてある)

 

AEDの自動解析が始まったなら、傷病者の体に触らないでください。

「電気ショックが必要」とのメッセージがあれば、誰も傷病者に触れていないことを確認し、ショックボタンを押してください。

電気ショック後、またはショック不要のメッセージがあった場合は、直ちに胸骨圧迫を再開し、救急隊に引き継ぐまで胸骨圧迫からの手順を続けます。

 

【ポイント】

  • CPR中にAEDが到着したら、可能な限りCPRの中断を避けつつ、AEDの電源を入れAEDパッドを傷病者の胸部に貼っていきます。
  • AEDの音声メッセージに従ってCPRを一時中断して心電図の解析を行い、必要に応じてボタンを押し除細動を行いましょう。
  • ショックを行った後は直ちに胸骨圧迫からCPRを再開し、以後、約2分間おきにAEDの音声メッセージに従って心電図解析と(必要に応じて)除細動を繰り返します。

 

 

【特殊な状況】

下記のような特殊な状況下では、AEDを使用するときに追加の処置が必要な場合があります。

■傷病者の胸毛が濃い。

対応:両方のパッドを強く押し付ける。手早くパッドを引き剥がす。

これにより、多くの胸毛が取り除かれてパッドが皮膚に粘着するようになる。

 

■傷病者が水に浸かっているか、胸部が水で濡れている。

対応:水は電気をよく通すので、AEDを水中で使用してはNG。

傷病者が水中にいる場合は、水がショックの電気を傷病者の胸の皮膚間で通電させてしまうため、十分なショックが心臓まで届かなくなります。

傷病者の胸部が濡れている場合は、AEDパッドを貼る前に手早く拭き取りましょう。

 

■植込み型除細動器またはペースメーカーを装着している。

この塊はトランプの半分ほどの大きさで、その上に傷跡があります。

植込み型除細動器/ペースメーカーを特定した場合は、下記のようにしましょう。

・可能であれば、植込み型医療機器のすぐ上にAEDパッドを貼るのを避ける。

 

■AEDパッドを貼る位置の皮膚表面に、貼付薬またはその他の物体が付着している。

対応:貼付薬(ニトログリセリン、ニコチン、鎮痛剤、ホルモン補充療法、または降圧薬の貼付など)の上に直接AEDパッドを貼らないようにしましょう。

貼付薬により、AEDパッドから心臓へのエネルギーの伝達が遮断される可能性があるとともに、皮膚に軽いやけどをきたすおそれがあります。

ショックの施行が遅れない程度に、貼付薬を剥がしてその部分を拭き取ってからAEDパッドを貼る。

 

 

まとめメモ

傷病者を救うためには、何よりもまず、多くの人が応急手当の知識と技術をもつことが必要です。

応急手当の講習を受けていれば、より確実に、より自信を持って心肺蘇生を行うことができるかもしれません。

応急手当の技術は、自分で実践して身につけることが重要です。

ぜひみなさんも救急講習会を受講し、勇気を持って救命処置をしてください。

 

 

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